ピアノを大人になってから趣味として始めるときに知っておきたいこと

町中のストリートピアノで華麗に演奏したり、YouTubeで人気の曲をピアノで弾いている動画を見て、ピアノを始めてみたいと思うけれど、いいピアノは結構高いし買ったところで続くかとっても不安ですよね。
今回は全くピアノを弾いたことがないにもかかわらず、大学生になってから趣味でピアノを始めてしまった私が1か月毎日練習して、「大人になってから趣味としてピアノを始めるのはありなのか」、「独学でもちゃんと弾けるようになるのか」、「ピアノを始める前に知っておきたいこと」について考察し、まとめてみました。
これから趣味でピアノを始めようと思っている方の参考になればいいと思っています。
目次
ピアノを買うまでの私
私がピアノを買おうと思ったのはYouTubeのまらしぃさんの動画を見て「自分もこんな風にピアノを弾けたらいいなぁ」と思ったからでした。
この時の素人の私から見てもまらしぃさんの演奏は素晴らしいものでしたが、私は「頑張って練習すればまらしぃさんのようなテンポの速い曲の演奏ほどはできなくてもテンポの遅い曲なら弾けるようになる」と思っていました。
ちなみに、私は小学校と中学校の授業でピアニカを弾いたことがある程度で、この時の私の音楽に関しての知識は、「楽譜の音符を見ればそれが何の音なのかわかる。」ぐらいでした。もちろんそれができるのも上の方(ト音記号)だけで下の方(ヘ音記号)はさっぱりでした。
ピアノの初心者が躓くポイント
「楽譜を見て何の音かわかる程度」の完全素人の私が1か月ピアノを練習してみて躓いたポイントをまとめてみました。
ト音記号とヘ音記号の違い
冒頭で楽譜の上下がト音記号とヘ音記号と分かれていると書きましたが多くの楽譜は2段あって左端にあるのがこの記号です。
こんなの↓
確か一番下の線の2個下がドだったはず・・・
この知識だけで挑んだ結果、ヘ音記号にぼこぼこにされました・・・音が全然違う気がするんですよね。
実は、ト音記号とヘ音記号では音がずれているんです。
ト音記号の場合は一番下の音は「ミ」であってますが、ヘ音記号のほうの一番下の線の音は「ソ」なんです。
小学校の音楽の授業で習った曲は1列しかない曲ばかりだったので初めて知りました。
両手で弾く
ピアノを始めようか悩んでいる方の理由の多くは「両手での演奏が難しそうだから」だと思います。
そこそこ難しい曲でも右手だけであれば割と弾けます。
でも両手になった瞬間に全く弾けなくなります。
特に左右の手が違った動きをする曲はもうお手上げです。
私はピアノ塾というサイトの「きらきら星」を練習し始めました。楽譜(リンク先から見ることができます。)を見るとすごく簡単そうに見えますが初めのうちはこのレベルでもかなり難しいです。
ですが、1、2時間ほど練習すればすぐ弾けるようになったので練習を続ければ誰でも両手で演奏できるようになると思います。
簡単な曲から徐々にレベルアップしていくのが近道でしょう!
リズムがわからない
知っている曲なら、リズムは大体わかりますが。
知らない曲だったり、知っている曲でも右手は全然違う動きをしたりするとリズムをとるのが難しいです。
初めのうちは知っている曲で、左手も右手と同じ動きをする曲を選ぶべきだと思います。
慣れてくると、知らない曲でもリズムが分かるようになってきます。
和音
和音とは同時に片手で複数の鍵盤を叩くという演奏方法です。
両手で弾くことに手一杯なのに、さらに同時に複数の鍵盤を叩くことになるので大変です。
ちゃんと同時に押さないと変な音になってしまいます。
さらに、ドと高いドを同時になど、たまにすごく離れているときがあるので手が小さかったり、指が短かったりすると届かない場合も出てきます。練習しているうちに届くようになると言われていますが、私は今のところさっぱりです。
楽譜にもお金がかかる
初めのうちは無料で楽譜を探していましたが、自分の弾きたい曲が無料のサイトでは見つからなかったので「ぷりんと楽譜」というサイトで有料のものを購入しました。このサイトが結構優秀で、今話題の「天気の子」の曲の楽譜もすでに販売されています!
ぷりんと楽譜からだと300円から500円ほどで楽譜がダウンロードできます。
音楽などと一緒で、楽譜もお金がかかるんですね。
ちなみに無料のものだと「ピアノの本棚」というサイトが米津玄師のlemonなどメジャーな曲の楽譜もあるのでお勧めです。
初めのうちは自分の好きな曲を弾くのはNG
初心者の私は、
とりあえず自分の好きな曲を弾こう!
とおもってまらしぃさんも弾いていた「Megalovania」という曲を弾いてみようと思いました。
指の運びで困ったら動画を参考にしよう!と思っていましたが1列目を弾く練習を始めて5分で悟りました。
むりやんけ
音程の変化が激しかったり、テンポの速い曲は初心者にはまず弾けません。
私が弾こうとしていた「Megalovania」という曲は音程の変化が激しく、テンポがむちゃくちゃ早いのでもちろん弾いてはいけません。
初めは先ほど紹介した「きらきら星」くらいの曲から練習するといいと思います。
弾けるようになってきたらそれをより早く弾く練習をして次のレベルの曲に行くと、だんだんテンポの速い、難しい曲も弾けるようになってくると思います。
初めは弾きたい曲を弾かない我慢も必要です。
弾きたい曲をずっと練習するよりも、簡単な曲から初めて徐々にレベルアップしてから挑戦した方がきっと早く弾けるようになると思います。
一か月でどの位弾けるようになるのか
冒頭で話した通り、私は現在ピアノを始めて1か月たちましたが弾けるようになった曲がこちらです。
きらきら星
ジングルベル
ハッピバースデートゥーユー
以上!!!
ちなみに楽譜はピアノ塾というサイトのものを使わせていただきました。
ちょっと笑わないでください・・・これを弾けるようになるのにも結構苦労したんですよ?
実際には、これらの曲を弾けるようになるのには1週間かかりませんでした。
しかし、ちょっとレベルレベルが上がると一気に引けなくなってしまいました。
残りの2週間はすべて他の曲の練習をしましたが未だに未完成です。その曲がドラゴンクエストの「序曲」という曲です。著作権の関係で楽譜の画像は上げられませんが大体こんな感じ↓。
先ほど挙げた、弾けるようになった曲との大きな違いは
- 和音の量の多さ
- テンポの速さ
- 左手の仕事量
- 左右の手でリズムが異なる
の4点です。
私はまだ左手が硬くて、右手に比べて全然うまく動かせないので左右の手の動きが違ったり、左手の仕事量が多いこの曲はかなり苦戦しています。
ゆっくりならだいぶ弾けるようになりましたが、普通のテンポで弾くと音域が広いためミスが多発してしまいます。
大人になってからピアノを始めるのはあり?
簡単な曲であればピアノを買った日にでも弾けるようになりますし、難しい曲でも、やる気と時間があれば必ず弾けるようになります。
1日1時間もあれば十分練習できますし、趣味としても全然ありだと思います。
ただ、やる気を継続させるにはやはり塾などに通うのがいいと思います。お金をかければ引くに引けなくなりますし、独学に比べて上達も早いと思います。