【VSCode拡張機能】複数の文字を同時にハイライト検索できるMagicSearch

コードレビューやデバッグ作業で、複数の変数や関数を同時に追跡したい場面は頻繁にあります。しかし、標準のVSCode検索機能では一度に1つの文字列しか検索できず、複数のパターンを同時にハイライト表示することができません。

そんな課題を解決するVSCode拡張機能がMagicSearchです。

MagicSearchとは?

MagicSearchは、VSCodeで複数の検索パターンを同時実行し、それぞれに異なる色のハイライトを適用できる高度なマルチサーチ&ハイライトツールです。

マーケットプレイスで入手

主な特徴

✅ 複数の文字列を同時に検索できる
✅ 各検索パターンに異なる色のハイライトを自動適用
✅ ファイル編集中もリアルタイムで検索結果を更新
✅ プロジェクト全体またはタブのみを対象に高速検索
✅ 正規表現、大文字小文字区別、単語単位など豊富な検索オプション

なぜ複数文字の同時ハイライト検索が必要なのか?

ケース1: コードレビュー

変数userId、userName、userEmailを同時に追跡したい場合、従来は検索を3回繰り返す必要がありました。MagicSearchなら3つのセクションを作成して同時にハイライト表示できます。

ケース2: デバッグ

エラーログレベル（ERROR、WARN、INFO）を色分けして表示することで、問題箇所を視覚的に把握できます。

ケース3: リファクタリング

変更対象の関数やクラスの使用箇所を複数同時に確認し、影響範囲を正確に把握できます。

MagicSearchの使い方

基本的な検索方法

VSCodeのサイドバーからMagicSearchアイコンをクリック
検索ボックスに文字列を入力
🔍ボタンまたはEnterキーで検索実行
自動的に全ファイルでハイライト表示される

複数パターンの同時検索

+ボタンで新しい検索セクションを追加
各セクションに異なる検索文字を入力
それぞれが異なる色でハイライトされる
↑↓ボタンで結果間を移動

コンテキストメニューからの高速検索（推奨）

エディタで文字列を選択して右クリック → **「Start Magic Search」**を選択するだけで、即座に検索が開始されハイライトが適用されます。これがMagicSearchの最も効率的な使い方です。

便利な検索オプション

オプション	機能
Aa	大文字小文字を区別
[ab]	単語全体にマッチ
.*	正規表現モード
📄	開いているタブのみ検索（高速）
🌐	プロジェクト全体を検索
▼	置換モード

リアルタイム検索機能

MagicSearchの最大の特徴の一つが、ファイル編集中も自動的に検索結果を更新するリアルタイム検索機能です。

動作例

console.logを検索してハイライト表示
コードに新しくconsole.logを追加
500ms後に自動的に検索が再実行され、新しい行もハイライトされる

この機能により、コード編集とハイライトの同期が常に保たれます。

VSCode拡張機能としての技術的特徴

パフォーマンス最適化

バッチ処理: 大量ファイルを20件ずつ並列処理
デバウンス: リアルタイム検索は500ms待機して無駄な処理を削減
差分更新: 変更ファイルのみ再検索（全ファイル再検索を回避）

メモリ効率

DecorationCache: 同じ色のデコレーションを再利用
不要なオブジェクトの即時解放

Webview UI

VSCode標準のWebviewViewProviderを使用
HTML/CSS/JavaScriptでモダンなUIを実装
Extension本体とメッセージングで高速通信

インストール方法

VSCode Marketplaceからインストール

VSCodeを開く
拡張機能タブ（Ctrl+Shift+X）を開く
「MagicSearch」で検索
インストールボタンをクリック